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国家資格が無いからか、整体やカイロプラクティック院には変なところが多い

 これはその昔、私が地元の整体へ行った時のお話です。

 まず1店目。そこは最初に先生が「何処がどうですか?」ってことだけを聞くのですが、それだけ確認するとその部分を1、2分触る。そんなお店でした。
 問診票の記入もなく施術内容の説明もないため何をしていたのかは分かりませんが、そうして先生が少し触った後に、助手のおばさんがガーゼに塗った冷やし薬らしい自家製の薬を貼り付けて終了する。とにかく1部位につき1,500円で、待ち時間を除く滞在時間は計5分くらいだったことを覚えています。

 では次に2店目。そこは診察室に入ると、先生が何も聞かずに背骨をポキッとしてくれるところでした。
 こちらに至っては問診票の記入がない上に主訴(そこに訪れた理由)の確認すらない。もちろん施術内容の説明もないまま15分くらいで終了し次の予約をとって(とらされて)帰る。この内容で5,000円、滞在時間は約20分、そんなお店でした。
 それこそ予約がとってあるため再びそこを訪れるわけですが、その時も同じ内容を繰り返し…。

 さて、私が刺激を受けた2店について、その内容を紹介させていただいたのですが、皆様はどう思われますでしょうか?その頃の私は「整体というのはそんなもんなんだ」と思ったわけですが、今思えばおかしいですよね?だって症状について検査の一つもしてないんですよ。2店目に関しては主訴の確認すら無かったわけで…。

国家資格がないからか、整体やカイロプラクティック院には変なところが多い

 上の図には私の施術手順が紹介してあるのですが、私が施術をする場合、最初に問診を行い主訴の確認やそれに関する情報収集を行います。それをもとに原因を推測し整形学検査法などを用いて原因の特定をし、それに対してアプローチを行います。もちろん患者様には症状に関する自分の見立てや、それに対してどのようなアプローチをしようとしているのか説明もしますし、私はそれが当たり前だと思っています。
 しかし残念なことに、整形学検査などを十分に行わない整体院やカイロプラクティック院は結構あるようなんですね。

 これは私が授業をしていた時の話なんですが、「問診から検査を踏まえて原因を特定し、それに対して治療をするんですよ」などと説明したところ、ある生徒さんから「何処に行ったらそんなにしっかりと検査をしてもらえるんですか?」と聞かれたことを覚えています。そしてその意見に共感する生徒さんが多かったことから、意外と整形学検査法などを行うところは無いんだ、なんて思ったのでした。

 ということは、そうしたお店では原因が特定されないままアプローチに入っているんですね。

 ちなみにそうした整体院やカイロプラクティック院で特徴的なのが、いつどのような状態で行っても、もっと言えば痛いところが変わっていたとしても、アプローチの内容がたいして変わらないということです。そして誰に対しても同じアプローチをするということです。

国家資格が無いからか、整体やカイロプラクティック院には変なところが多い これが定期的なケアやリラクゼーションを目的としているものであるなら、そうした対応もありだとは思うのですが、治療を考えた場合は問題です。
 考えてみてください。もし仮に10人の方が腰痛で来院されたとして、その10人の症状や原因が全く同じなんてことはまず無いのです。だとすると、その方達に対してアプローチが全く同じになることなんて、あるはずがないのです。

 確かにアプローチの内容が毎回同じなマニュアルありきの施術は、経営者サイドからすれば大いにアリだと思います。術者の性格や腕によって顧客に与える満足度は多少異なるかもしれませんが、それでも誰に対しても最低ラインのサービスは提供できますし、知識はなくてもマニュアルだけ教えればスタッフを一人確保できますからね。
 しかし痛みやシビレなどの問題を治療しようと思ったなら、それではいけません。それにそんなことをしているから健康被害という問題が増えるのではないでしょうか?健康被害についてはこちらをご覧ください』)

 私はカイロプラクティックを学び、それが医療であることを知っています。ですから、こうした意見をもつのですが、日本では『カイロプラクティック=マッサージ』と認識してみえる方も多いようですので、そう考えればこうした現状は仕方ないのかもしれませんね…。
   

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