まず初めに知っていただきたい。
カイロプラクティックと言うのがアメリカで発祥した療法で、そのアメリカでは、ちゃんとした資格になっているということを。
実際アメリカにはカイロプラクティック専門の大学があり、そこを卒業するとドクター・オブ・カイロプラクティックと言う称号を得ることができます。そしてその後カイロプラクティックドクターとして働くためには、各地で行われる試験に合格しなくてはならないとか…。けっこう大変です。
では日本はどうなっているかと言えば、カイロプラクティックは法制化されておらず、国家資格はありません。(ちなみに、この記事のタイトルにも入っています整体にも国家資格はありません。)そのため数日の講習でなんとなくの技術(施術手順)を覚え、人体における基礎的な知識すら無いまま、施術を行うカイロプラクティック院や整体院が溢れる現状があります。
そして、そうした結果だと考えられるのが健康被害の増加です。
健康被害というのは、『カイロプラクティックや整体、その他のマッサージなどを受け、痛みやしびれなどが起きた』と言うものなんですが、国民生活センターによれば、こうした問題は毎年増加傾向にあると言います。
そりゃそうですよね。たいして勉強していない人が施術をするわけですから、そんな問題が起きても不思議ではないですよね 。
そりゃそうですよね。たいした勉強もしていない人が施術をするわけですから、そんな問題が起きても不思議ではないですよね。
あっ、そ~言えば以前テレビを見ていたところ、首にタオルをひっかけて一気に引っ張ってみたり、患者さん(タレントさん)の背中を急激に反らしたりするようなアプローチが紹介されていたことがあったのですが、あんなのは僕に言わせれば、絶対にしてはいけないアプローチです。
とにかく、健康被害が増加しているというデータからも分かるように、危険なカイロプラクティック院や整体院がかなりあるということを知っていただけたら…、なんて思います。
追伸
私は過去10年に渡り、2年制のカイロプラクティック学院で講師をしてきました。
その2年と言うのが十分かと言えば何とも分かりませんが、学院長先生や医師の先生方ともミィーティングを重ね、その限られた中で、最低限伝えるべきことは伝えたと考えています。
そして今、そうした授業が卒業生の皆様の下で役立っていることを切に願います。
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