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サルコペニアsarcopeniaの弊害(サルコペニア肥満など)を考える

 前の記事では「サルコペニアというのが筋肉量の減少をいう」ということと、その原因を説明したのですが、今回はそのサルコペニアの弊害について説明させていただきます。(→前の記事『サルコペニアsarcopeniaとはなにか?』はこちら)

サルコペニアsarcopeniaの弊害(サルコペニア肥満など)を考える 左の表には、そのサルコペニアによって起きる恐れのある問題をいくつか紹介してみたのですが、では、どうしてそれが起きるのでしょうか?

 これらを理解するためにはまず『筋肉=車のエンジン』という考えをもってみてください。

 今はけっこう燃費の良い車も出てきているのですが、基本的に車と言うのは、エンジンが大きければ燃費は悪く、小さければ燃費は良くないですか?

 つまり、筋肉という名のエンジンが大きければ燃費は悪く(消費カロリーは多く)なり、小さければ燃費は良く(消費カロリーは少なく)なるのです。

 「筋肉量が減れば消費カロリーが減る」ということは、食べたり飲んだりして摂取した分のエネルギー(カロリー)が消費できる量が減るわけで、つまりそれが肥満の原因となるわけです。ちなみに、筋肉量の減少(サルコペニアsarcopenia)によって起きる肥満を、サルコペニア肥満と言っています。怖いですね。

 さて、再び話は『筋肉=車のエンジン』に戻るのですが、大きいエンジンと小さいエンジン、どちらが大きな熱を発生させるかと言えば、もちろん大きなエンジンですよね。これが冷えの発生に関係しています。

 男性と女性では一般的に女性の方が筋肉量は少なく、そのため男性よりも女性の方が冷えで悩む事が多い。そんな感じです。

サルコペニアsarcopeniaの弊害(サルコペニア肥満など)を考える  また、筋肉には血液を循環させる働き(ポンプ機能)もあるのですが、これについては左の絵を見てください。

 意識してすることではないので、なかなか実感がわきにくいのですが、図にありますように、筋肉が収縮すると、その周辺の血管を押さえつけます。これが血液の循環を促すんですね。ですから筋肉量が減れば、このポンプ機能も減るわけで、結果として脚のむくみや冷えがおこりやすくなってしまうのです。

 そして筋肉量が減れば、足腰が不安定になったり、そこに痛みが起きやすくなったりしますので、寝たきりのリスクが増加することになります。

 とにかくサルコペニアは万病のもと。サルコペニア肥満を考えれば美容の敵とも言えるのではないでしょうか。そんなことを考えますと、筋肉量を増やした方が良いと思えてきませんか?

 そういえば、筋肉量の減少と生活習慣病の関係については触れていませんが、そこらへんはテレビでもよく取り上げていますので、そんなところを参考にしてみてください。
   

→関連記事『サルコペニアsarcopeniaとは何か?またそれが起きる理由を説明します』
→関連記事『肥満体型や痩せた体型は基本的に「食べた量-使った量」によってつくられる』
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