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サルコペニアsarcopeniaとは何か?またそれが起きる理由を説明します

サルコペニアsarcopeniaとは何か?またそれが起きる理由を説明します まず、左の図を見ていただこう。
 これは腕(肘の少し上辺り)の断面図なんですが、人の腕ってこんな感じになってるんですね。

 で、ここで注目していただきたいのがそこで赤っぽく見える部分。これは筋肉なんですが、この記事のタイトルになっている「サルコペニア」とは、この筋肉量が減少することを言います。

 人の体は、小学校の高学年あたりから高校を卒業くらいまでの間にある成長期を経て、大きく成長します。そして20歳くらいを境に身長やなんかが伸びなくなります。まあ俗にいう成長が止まる時期というのは、その頃のことを言うんでしょうね。

 さて今度は、下の図を見て下さい。
 一番左のピーク時期というのを、先ほど「成長が止まる時期」といった20歳の頃だとしてみましょう。

サルコペニアsarcopeniaとは何か?またそれが起きる理由を説明します

 一般的な場合、この頃を境に筋肉量の減少は始まります。それでも筋肉というのは、負担をかければ成長させることができるのですが、仕事などの関係上、そこまで筋肉に負担をかけることってなくなりますよね。仕事で体を動かさなければならないか、意識して運動でもしていない限りは…。そうして筋肉に負担のかからない生活を続けていると、筋肉量は減少の一途を辿ることになるのです。

  まあ、筋肉が痩せてしまった分、その周りの皮なども縮んでくれるのでしたら、腕や脚は細くなるわけで、美容的にはOKなのかもしれませんが、実際にはそうならないんですね。

 ではどうなるのかと言えば、筋肉が痩せた分を脂肪が埋めてしまうのです。(この筋肉が痩せた分を埋める脂肪のことを異所性脂肪と言っています)

 次は上の図で、真ん中の「運動のない生活」というところを見て下さい。そこではピーク時期と比べ、青色の分だけ筋肉量が減ったことを示しています。そして、そうしてできようとする隙間を脂肪が埋めて…。

 一番右の図では、真ん中の図で筋肉量の減少を表していました青色の部分が脂肪になっているのが示されています。

サルコペニアsarcopeniaとは何か?またそれが起きる理由を説明します わたくしのところに相談にみえる方の中には、「昔着ていた服は着れる」ですとか「昔と体型は変わっていない」などと言われる方がおみえになります。
 でも「昔と違って腕や脚にシマリがなくたるんでいる」って…。
 しかし筋肉量が減り、相対的に体脂肪率が増えれば、たるんでくるのは当たり前ですよね。

 ということで、次はこのサルコペニアの弊害についてお話しさせていただきます。

→関連記事『サルコペニアsarcopeniaの弊害(サルコペニア肥満など)を考える』
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