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悪い姿勢の代表とも言える猫背姿勢の改善方法を考えよう

悪い姿勢の代表とも言える猫背姿勢の改善方法を考えよう  さて、過去2つの記事を通して『猫背の原因』と、そして『その弊害』について説明して参りましたので、ここではその猫背を改善する方法を説明させていだきます。

 左にはそれがまとめてあるのですが、私が提案できる方法はそこにあります4つです。
 まず意識。投げ遣りな言い方かもしれませんがこれは絶対です。よく「正しい姿勢をとるために背筋を鍛えろ!」なんて言う人もいますが、多くの方の場合、そんな必要はありません。なぜなら、ほとんどの人に姿勢を維持する程度の筋力は備わっているから。

 ただ問題なのは、それが使えていない事なのです。そこでポイントとなるのが1番にあります「まず意識」。意識をして背筋を使い背すじを伸ばしましょう。

 次にストレッチ。猫背が改善しにくい(正しい姿勢が継続しにくい)理由に筋肉の拘縮が絡んでいることが結構あります。その代表的なのが大胸筋。図2を見て下さい。この大胸筋は肩を内側に寄せる(上腕骨を内旋させる)作用をもつのですが、この拘縮は肩を前方に引き出し(前突させ)、猫背を助長してしまいます。図3は肩のあたりを水平面で切って見ているものなんですが、分かりますかね?向かって左の大胸筋に対して右のそれが短くなって(拘縮して)おり、それにより肩が前突しているのが…。そうしたことから、この筋肉のストレッチは重要となります。

 そしてもう一つ、これはちょっとマイナーなネタかもしれませんが、肋間筋というのも考えられます。これは図4を見て下さい。肋間筋というのは肋骨と肋骨の間、つまり肋間に位置することでそう呼ばれている筋肉なんですが、猫背姿勢をとると肋間が狭くなります。そして、この肋間スペースが狭くなった状態を長く続けていますと、肋間筋が縮んで(拘縮して)しまうんですね。これが背すじを伸ばす事を制限する、つまり正しい誠意の継続を妨害する要因になるとも考えられています。ですからこの肋間筋を伸ばすべく胸を反らす。そんなことも重要になります。

 さて3つ目は背骨の矯正。背骨って、同じ姿勢をとり続けていたりしますと、関節において可動域の減少や消失が起きてしまうことがあるのですが、猫背の方にはこうした問題が起きている事が多い。で、これは体を反らしたりすることで改善することもあるのですが、自分の力ではなんともならない事も実に多い。そうした場合に有効となるのが背骨の矯正です。

 まあ私はそれを提供している側なんですが、背骨の矯正は猫背の改善に対して、高い効果を挙げています。ただ、やはりこれは、それなりの技術をもった人に施術してもらうという感じになりますので、そうした先生を知ってみえないのでしたらオススメはしません。

 そして最後にコルセット。確かにこれは有効だと思いますが、これに頼りっぱなしになってしまうのも問題ですから、ほよど猫背の強い方にはお勧めしますが、そうでない方には僕はおすすめしません。ちなみに、図5には「たすき掛け」の絵が載せてあるのですが、コルセットをわざわざ買うのはちょっと、という人はとりあえず、このたすき掛けを試しても良いかと思います。

 色々書きましたが、結局みなさんにできることは、意識することとストレッチ。猫背のひどい方やその弊害に悩んでみえる方でしたら、それに背骨の矯正やコルセットをプラスするということで猫背の改善が可能になるかと思います。

 そういえば猫背の長期継続や、そこに骨密度の低下が絡んだりしてきますと、極端な話、骨の形が変わってしまい、自分の努力ではなんともならなくなってしまいますから、注意してくださいね。

※図4には肋骨の絵が載せてありますが、正確には、肋骨は胸の真ん中の骨(胸骨)を境に左右12本ずつあります。ご了承下さい。
   

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