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筋肉痛(遅発性筋肉痛Delayed Onset Muscle Soreness)の原因を考える

 運動をしたりなんかしますと起きる可能性のある筋肉痛、ここではその筋肉痛の原因と発生メカニズムを考えてみようと思います。

筋肉痛(遅発性筋肉痛Delayed Onset Muscle Soreness)の原因を考える まず筋肉痛の原因なのですが、私は主に次の3つが筋肉痛の原因になると考えます。一つ目は「癒着の剥離」、2つ目は「酸欠」、そして3つ目が「筋肉の損傷」です。

 まず癒着の剥離ですが、筋肉(正確にはその筋肉を包む筋膜)は、運動不足や脱水、そしてケガに伴う炎症などにより、その周辺構造と引っ付いてしまうことがあります。これを癒着と呼んでいるのですが、久し振りに運動などをしまして、いつもよりも大きく身体を動かしたりしますと、この癒着が剥がれることがあります。

 これ自体は、本来あるべき動きを取り戻すためにも有効であると言えるのですが、癒着が剥離する際、そこには大なり小なりの損傷と、それに伴う炎症が起きてしまいます。そしてこれが筋肉痛の原因になると考えられるのです。

 まあこの痛みは、久し振りに運動をしたその翌日あたりに強く発生するかもしれませんが、そのご運動を継続すれば、発生することはなくなります。

 次に酸欠にまいりましょう。人の体は酸素を取り込み生命活動及び運動に必要なエネルギーをつくっています。もちろんこれには食事などによって得られる栄養も必要なのですが、とにかく今は酸素が重要であるということで話を聞いて下さい。

 運動などによって身体を動かしますと、各部の筋肉は多くの酸素を必要とします。しかし日頃から運動をしていない人では、そうした部位に十分な酸素を送るための経路が確保されていないため、各部に酸素不足(酸欠)の状態が起こります。するとこれが痛みの原因となるのです。

 スロートレーニングのように、力を入れた状態を維持する運動をしますと、最初はなんともないのに、比較的早い段階で筋肉に痛みを感じるのも、これだと考えられます。実際、筋肉が最大収縮時の30~50%収縮すれば、毛細血管をはじめとする血管では血流が障害されると言われています。

 また運動によって筋肉が損傷なんかしますと、それによって筋肉は強く緊張するのですが、そうした場合でも血流障害は起き、痛みを発生させます。ちなみに、デスクワークなどによって起きる肩こりや腰痛も、筋肉の緊張に伴う酸欠によって起きていると考えられます。

筋肉痛(遅発性筋肉痛Delayed Onset Muscle Soreness)の原因を考える では最後に筋肉の損傷です。
 運動によって筋肉やその周辺組織が損傷すると、その修復過程で炎症物質が産生されてしまうのですが、これが痛みの原因となります。
 
また、そうした痛みがあることによって起きる筋肉の収縮は、先に述べましたように酸欠の原因になると考えられます。

 こんなところが、私が考えられる筋肉痛の原因です。

 しかしあれですね。久し振りに運動をした時ですとか、運動をはじめて間もない頃ですと、筋肉痛を不快に感じる方が多いのですが、運動を継続していますと、それを「運動をしっかり頑張れた証」として捉えることができるようになる様です。私もそうなのですが、ものの捉え方というのは、角度が変われば全く別物になるものなんですね。
   

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