20代前半の頃、膝を痛めて整形外科に行きました。
まずレントゲンを撮り、骨に異常がないことが確認され、その後リハビリだと言われて通院したことを覚えています。そしてどんな処置をされたかと言えば電気治療とシップ薬。
どのくらい通ったのかは覚えていませんが痛みは変わらず、そのことを先生に伝えたところ今度はMRIを撮ることになったのでした。
日を改めてMRIを撮り、分かったことは「異常の原因が分からない」ということでした。
高いお金も払ったというのに…。
わたしは先生に「どうしたら良いですか?」と聞いたのですが、そのとき先生の口から出た言葉は「手術しましょう」でした。
手術ですよ。意味が分からない私は「手術って何をするんですか?」なんて聞いたのですが、すると先生は「膝に内視鏡を入れて中を見てみましょう」、「直接見れば何か分かるかもしれませんから」と言われたのでした。
怖くなった私は通院を止めたのですが、いつの頃からかその痛みもなくなり今も問題はありません。そしていま思うのは「あの時わけの分からない手術をしなくて良かった」ということです。
その後カイロプラクティックの専門学院に入学し、痛みなどに対する知識を得ることになるのですが、「骨に異常はない」と言われた場合、その痛みは関節や筋肉(骨格筋)、そして神経や内臓、更に心因性の要因などから起きていると考えられます。
筋肉(骨格筋)に関して言えば、人体に占める割合は実に体重の40~50%。だとすると、痛みの原因としてこれを考えるのは当たり前のことでしょうし、それに対してちゃんとした治療をするのも当たり前だと思います。なのに電気と湿布って…。
先日まで私の家族が追突事故(追突された事故)で整形外科と接骨院に通っていましたが、整形外科ではレントゲンとMRIに異常がなかったためか、やはり湿布薬と塗り薬を処方されただけでした。
興味があったので診察にも同行しましたが、なんでしょうか、本当に何もしなくてびっくりしました。
また同じく通っていました接骨院でも、電気治療を繰り返すだけで…。
あの先生たちは湿布や電気治療だけで本当に治ると思っているんですかね?
実際わたしの処(カイロプラクティック院)にも、腰や膝など体の何処かに痛みを抱えて整形外科や接骨院へ行き、「骨に異常はない」と診断され、電気治療や貼り薬の処方を受けた方が多くおみえになっていましたが、割と何とかなってましたよ。関節や筋肉に適切な手技を加えることで…。
わたしも貼り薬は使いますし、それで治ることがあるのも知っています。また電気治療が有効な場合もあるとは思いますし、何もしないことが正解な場合があるのも分かるのですが、整形外科の先生には医師の、接骨院の先生には柔道整復師の資格があるというのに、法律上の制限を受けているのか、治す力がないのか、わたしには分かりませんが、とにかく治療の内容に物足りなさを感じるのでした。